『にごれる酒に妙理あり』
清酒を『聖』と呼び、濁酒を『賢』と呼んだという。
我が『賢人』は、壺の中で賢く発酵している。
後、二週間ほどで飲み頃だろうか、、
ところで、『にごれる酒に妙理あり、
もって浮沈をなぐさめるにちかし』
と云ったのは、杜甫である。
どうも青木正児は杜甫があんまりお気に入りでは
無かったらしく、「中華飲酒詩選」で杜甫の酒の詩を評して
貧乏くさい飲みっぷりであり、貴人の宴に陪従して「残杯冷炙」
を嘗めて作ったものが多い、とバッサリ。
高島俊男も『ネアカ李白とネクラ杜甫』で、「(宴会で)杜甫は
すみっこに陰気な顔ですわっていて、ときどき上目づかいにみんな
の騒いでいるようすをチラチラ見」ながら、家では食えぬご馳走を
ひたすら食っていると、見てきた事のように書いている。
まあ、同時に頭には「このレンコンは旨い、、」なんて詩が浮かんで
きているらしい。
さて、武田泰淳が『杜甫の酒』という文章を書いている、、、
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