酒合戦、3
文化年間に二度の大酒会が催された。
その一は、文化十二年に千住の中屋六左衛門という酒屋の
主人が自身の還暦の祝いにと催した会で、太田南畝(蜀山人)が
『続水鳥記』として、その詳細を記した。
十月二十一日、馳せ参じた酒飲みの数は、百余人。各々その酒量
を問い、それなりの席に着かせ左右に分かれて戦いは始まった。
酒は伊丹の『玉緑』、盃は六器。
江島盃(五合入り)、鎌倉盃(七合入り)、宮島盃(一升入り)
萬壽無彊盃(一升五合入り)、緑毛亀盃(二升五合入り)
丹頂鶴盃(三升入り)
先に述べた、樽次の『蜂亀盃』は七合入りであった事を考えると
この酒会に用いられた盃は大きいのが多い。更に酒の肴も結構
なものを揃えてある。からすみ、花塩、さざれ梅、蟹と鶉の焼き鳥
吸い物は鯉の切り身とはた子等々。酌は柳橋の名妓が側に居る
というのだから、、、、百人位は集まるはずであります。
さて、来賓として酒井抱一公、谷文晁、亀田鵬斎らは青竹で
仕切られた内にひかえて之を観るのであります。
しかして、その結果といえば、、、、、、、
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