2009.11.05

燻製醤油的生活、44(からすうりの実)

からすうりの実、熟して色鮮やかです。
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『花ごよみ』(講談社学術文庫)に、著者杉本秀太郎の思い出と

して、熟したからすうりの実を漬け込んだ焼酎を霜焼けの薬として

用いたとの記述がある。そして次の句が添えてあった。

『世は貧し夕日破垣烏瓜』(漱石)

『草木と遊ぶ』(講談社文庫)には、からすうりの実を提灯にした、と

書いてある。試みにろうそくを入れてみたら、焼けてしまった。
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現代の利器、LEDで再度挑戦、、、。
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2009.10.31

燻製醤油的生活、43(魯山人と油揚げ)

北大路魯山人という人は食通で知られた人だけど、

油揚げを炙って、大根おろしをかけ、醤油をたらしたものに

『雪虎』と命名した。別にどうってこともない。私もいつも食べて

いる。ところが、『雪虎』と命名されると、これが格別の料理に

思えてしまう。雪(大根おろし)に黄色に醤油の虎模様、、、

なるほど、『雪虎』なんですね、、。
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油あげは勿論、谷口屋

フランスパンみたいに、外部はカリカリ中はしっとり、、美味い!!!

話は変わりますが、当地では、『沢庵の煮たの』というのがあります。

ひね沢庵の塩分を抜いて、唐辛子をちょっと入れて醤油でコトコト煮ます。

昔はあちこちで、ひね沢庵を煮る「すさまじい臭い」が漂っていたものです。

これも、美味しい!!最近は沢庵を漬ける家も少なくなり、懐かしい臭い

となりました。お惣菜として売られていますが、、。

これを福井では『沢庵の煮たの』と言うのですが、京都では、『贅沢煮』と

呼ばれています。

『油あげの焼いたの』より『雪虎』、『沢庵の煮たの』より『贅沢煮』のほうが

高級に思えますね。ネーミングというのは大事ですね。

けれど私は『油あげの焼いたの』と『沢庵の煮たの』のほうが

素朴で好きですが、、、、、、。

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2009.10.25

燻製醤油的生活、42(綿の実)

綿の実、一株に10個つきました。

まだ、3個は固く閉じて、綿の実がはじけません。
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そのうち、3個の綿の実を収穫、、、。
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すごい!!ふわふわの綿取れました。

種は47個ありました。

ということは、10個の綿の実から、エーッと?約150個以上の種が

得られる。この150の種を来年植えるとすると、

一株、16個の種が得られるとして、16×150=2400個の種が出来る。

すごい!!拡大再生産性、、

綿畑作ろうかしら、、。無理、、、ですね。

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2009.10.24

燻製醤油的生活、41(「純喫茶・谷村新司」②)

「純喫茶・谷村新司」で、猪瀬醤油の燻製醤油が紹介されました。

それだけでも有難いのに、谷村新司さんのサイン入りエプロンを

頂きました。マスター有難うございます、、!!

大事に飾っておくます。
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なお、燻製醤油は楽天市場でも購入できます。

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2009.10.18

燻製醤油的生活、40(宮ノ下コスモス広苑)

福井市の「宮ノ下コスモス広苑」に行ってきました。

一億本!!のコスモスが、咲いていました。
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これで、二度目。

10日ほど前の台風の被害を想像していたのですが、

見事に咲いていました。これだけの花を育てるのには、大変な

地元の人の苦労があるのだと、以前に聞いたことがあります。

コスモスは秋桜、、出来根達郎の『花ゆらゆら』(ちくま文庫)に、

次のようにある。

『、、花言葉は「おとめのまごころ」だそうだ。
 コスモスって、はかなげな花ですね、とその人に言うと、とんでもない
と手をふった。風になぎ倒されても、すぐに起き上がって咲き続けます。
たくましい花ですよ、見かけと全く正反対です、と力説した。』

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2009.10.15

燻製醤油的生活、39(「純喫茶・谷村新司」)

燻製醤油が『純喫茶・谷村新司』で紹介されました。

とは、言っても、こちらから、厚かましくも、

「マスター味見してよっ」と送ったんだけど、、、。

有難う御座います、マスター。

全国からのお問い合わせ有難う御座います。

なにぶん、造るのに時間がかかります。

ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。

なお、燻製醤油は楽天市場でも購入できます。

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2009.10.11

燻製醤油的生活、38(焦がし醤油フォンデュ)

なんだか知らないけど、「焦がし醤油フォンデュ」なんて

ものがブレイク寸前みたい。

試してみました。

まず、醤油を焦がす。しゃぶしゃぶ鍋使用。
ああ、、醤油の焦げる香りはいいですねぇ、、、。
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そこに、豆乳を投入、、。酢も少々加える。
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味は、、なんだか酢が強すぎるみたいなので、
豆乳を更に投入、、
豆乳が少しドロドロしてきてチーズ風になってきた。
トーストを切ったものに絡めて恐る恐る試食、、、
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うーん?!結構いける、、。
オクラがあったのでシャブシャブして食べる、、
うん、うん、結構美味い。
もう少し、隠し味に色々加えるともっと美味しくなるかもね、、。

まぁ、、しかし、これはようするに豆乳鍋のバリエーション、

チ―ズフォンデュよりはヘルシーということなんだろうね。

こんどは下味を工夫して再度、試してみましょう。

『焦がし醤油フォンデュ』という発想とネーミングは、しかし

素晴らしい。

あれれ、テレビでやってる!!全然、違う、、。豆乳なんか使ってない!!

別のレシピ、捜しましょっと。

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2009.10.10

燻製醤油的生活、37(恥飯③・コーンドフレーク)

『はずめし』(角川マガジンズ刊)より。

コーンフレークという食べ物がある、と知ったのは

いつごろだろう。朝飯に牛乳をかけた得体の知れぬ食い物

に、きっと旨いんだろうと、子供心に憧れたものだった、、、。

さて、揚げ煎餅に牛乳をかけて食うとどうなんだろう?

コーンフレークが無いから、煎餅で我慢して、、、と、いうコンセプト

なんだそうだ。「今度はフレークでやるけど。今日は煎餅で我慢して」

ということで『コーンドフレーク』と命名されたらしい、、、、。

揚げ煎餅を細かく割る。
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牛乳をかけて、しばし待つ。
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これは!!美味い!!

しかし、どこか侘しい、、、

人に言うのは、ちょっと恥ずかしいけど、美味い!!

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2009.10.01

燻製醤油的生活、36(恥飯②さんかばソース、燻製醤油かけ)

『はずめし』(角川マガジンズ)より。

さんまの蒲焼の缶詰(150円)に、マヨネーズ、
タマネギを加え、擂鉢で丁寧に擂りおろす、、、。
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なんだか、得体のしれないものができた。
食べてみると、ちょっと甘いが結構美味しいんですね!!

ちょっと、辛子を加えてみる。
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酒の肴にも、、、、、

これを、ご飯にのせて、燻製醤油をかけて、、、

あら、不思議!!最高、、
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パンとかに塗って、焼くと旨いかも、、

しかし、たしかにちょっと恥ずかしいかも、、、

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2009.09.23

燻製醤油的生活、35(『恥飯』、①)

『はずめし』という本を立ち読みしました。「角川マガジンズ」

なんというか、「恥ずかしいご飯」なんですね。

それで、その中の一つを作ってみました。

『愛妻?、たまごパン』というのです。

まず、パンにマーガリンを塗ります。
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次に、マヨネーズで土手を作る。
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そこに、卵を落とす。
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オーブントースターで焼き上げる。
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これは本には書いてありませんでしたが、

当然、燻製醤油をかけます。

これは、美味い!!

どうしてこれが『恥ずかしい飯』なのか?

そこいらへんの所は、次に、、、、、、


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2009.09.13

燻製醤油的生活、34(綿の実はじけて、、)

綿の実がはじけて、純白の綿が、、、
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一方、ど根性トマト(?)は、、

憐れにも引っこ抜かれてしまいました。

雑草と思われたのか、、、

「これはトマトと思われます」と看板でも立てれば

よかった。交差点横の舗道の片隅で

たくましく育っていたのに、、、、、
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2009.09.07

燻製醤油的生活、33(天涼好箇の秋)

めっきり秋めいてきました。

日本酒の美味しい季節となりました。

いつもの酒好きの面々が集まり、正午に恒例の宴が始まり、、
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話は途切れること無く、

気がつけば、夕暮れ。亭主は夕顔の花開く頃と、

花鉢を皆の正面に据えて、全員が蕾を注視するなか、

少しずつ、それでも着実に蕾は開き、夕顔の花満開に、、、、、、

思わず拍手、、。

 ふと、こんな詞(宋詞)を思い出しました。

 少年は識らず  愁(うれい)の滋味
 層楼に上るを愛す
 層楼に上るを愛す
 為に新詞を賦し 強いて愁を説く

 而して今は愁(うれい)の滋味を識り尽くし
 説かんと欲して環た休む
 説かんと欲して環た休む
 却って道う 天涼好箇の秋と

(若いときには「愁」の味わいなど知らなかった。ひたすら高楼に
上ろうとしたものだ。ひたすら高楼に上ろうとし、新しい詞をこしら
えては、無理やり「愁」を気取ってみせた。
 ところが今では「愁」の味わいをいやというほど知り尽くし、
語ろうとしてまたためたう。語ろうとしてまたためらったあげく、
口からでたのは「さわやかないい秋だ」。(井波律子訳)

『愁(うれい)の滋味』、、奥深い表現ですね。

日本の表現でいえば、『もののあはれ』でしょうか?

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2009.08.30

燻製醤油的生活、32(ヒヨドリジョウゴと、ど根性トマト)

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工場の敷地の隅に、晩秋、小さな赤い実を沢山

つける植物がある。何と言う名前かと調べたら、

ヒヨドリジョウゴ」と言うのだそうだ。今は花の時期。

秋の終わりの、小さな赤い実が楽しみ、、、、、。
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家の近所の交差点の電柱の影の

敷石の割れ目に育ったトマト??

発見!!!。多分トマトだろう、、?。

もうすぐ、花が咲き、トマトが実れば「ど根性トマト」と

いうことになる。しかし、どういう訳で、こんなところに

トマトが?

しばらく目が離せません

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2009.08.23

燻製醤油的生活、31(「越前朝倉万灯夜」)

朝倉遺跡の万灯夜に行ってきました。
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二胡の演奏が灯りの宴を演出します。
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もう、秋、、、夜風が心地良かったです。
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2009.08.17

燻製醤油的生活、30(MUTTONI THEATER)

『自動人形師ムットーニ・機械仕掛けの迷宮博物館』
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お盆休み、ムットーニ(武藤政彦)さんの展覧会に
行きました。

最初は、よく分らなかったのですが、、、、、、

薄暗がりの中、一つ、一つの「カラクリ」が順次

動きだして!!!、、、。

心が安らぎ、何故か、懐かしいような思いに

包まれました、、、、、。

帰りに訪れた、ひまわりの畑。
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2009.08.12

燻製醤油的生活、29(綿の花)

綿の花咲きました。

白い可憐な花です、、
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と、思ったら、赤く変色、、
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そして、すぐに落花。

やがて綿の実が!!
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楽しみです、いくつできるでしょうか?

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2009.08.09

燻製醤油的生活、28(卵黄の味噌漬燻製醤油かけ)

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卵の黄身を味噌に漬ける。
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マル二日、冷蔵庫で保管。

アラ!!不思議。トローリ固くなっています。

勿論、燻製醤油かけて、、、、、、、、

なんなんだろう?、、、、、、これは!!

最高、、、、、!!!

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2009.07.31

燻製醤油的生活、27(猫の五徳)

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我が家の猫。

5年前に、「猫の額」ほどの庭で生まれた。

5匹生まれたが、オスの三匹は車に轢かれたり、

不慮の事故で死亡。お嬢ちゃんの二匹が生きのびた。

猫には五徳があるらしい。

『ネズミを見ても捕まえようとしない。これ仁なり。
ネズミがでてきて自分の餌を食っても平気の平左、
これ義なり。
飼主のところへ客がきてご馳走が出されるとすぐ
とびだしてくる、これ礼なり。
食物を隠しておいても巧みに見つけて食べてしまう、
これ智なり。
冬きたればコタツのなかで寝る、これ信なり。』(半藤一利)

我が家の猫は、どうなんだろう?

五徳は備わってはいない。未だに猫を被っているのだろうか?

ただ、ひたすら寝る、、、、、、、。

仕事なんぞする人間を馬鹿にしているように、

ひたすら、寝ているのであります、、、。

一番、可愛い頃の写真はフォトアルバム(左上)参照されたし。

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2009.07.25

燻製醤油的生活、26(ナスの糠漬け)

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ナスが沢山、実をつける季節。

『親の意見とナスの花には、千に一つも無駄が無い』、

というのです。

江戸時代に、鉢植えの小ナスの実一つ一つに、塩とミョウバンを

こすりつけ、糠を塗りつけ、袋で覆い一晩置いた人がいた。

翌日、酒宴を催し、さりげなくそのナスの鉢をかたわらに置いた。

やがて、宴も終わる頃、〆の御飯にナスの糠漬けでもどうです、と

鉢植えのナスを一つづつ切り取り、食膳に饗した。

酒宴に参列した客人は、主人の趣向に感嘆したという。

ようするに、ナスの糠漬けの「生け作り」なんですね。

暇をもて余した人々には、大うけだったんでしょうね。

これを、一度試したいと思うのですが、、

まず、ナスを鉢植えにすることから始めなければ、、、

あぁ、面倒くさい、、

けれど一度試していいのは燻製香味醤油、、、、、

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2009.07.13

燻製醤油的生活、25(石搭寺③)

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長い石段を上ると石搭があった。

以下は司馬遼太郎の文章、、

『最後の石段をのぼりきったとき、眼前にひろがった風景
のあやしさについては、私は生涯わすれることができない
だろう。頂上は三百坪ほどの平坦地である。まわりにも松
がはえている。その中央に基座をおいてぬっと立っている
巨石の構造物は、三重の搭であるとはいえ、搭などという
ものではなく、朝鮮人そのものの抽象化された姿がそこに
立っているようである。(中略)「なんのためにこんな山の上
にこんな搭があるのだろう」と、同行のたれかが気味わる
そうにつぶやいたが、これはこの方面のどういう専門家にも
答えられぬことであった。』

以下は白州正子の文章、、

『石搭寺へ最初に行ったのは、ずいぶん前のことだが、あの
端正な白鳳の搭を見て、私ははじめて石の美しさを知った。
朝鮮にも、似たような搭はあるが、味といい、姿といい、これ
は日本のものとしかいいようがなく、歴史や風土が人間に
およぼす影響を今さらように痛感した。寺伝によると、この
石搭は、天竺の阿育王が、釈迦の供養のために搭を造り、
その一つが日本に飛来して、この地に落ちた。』

司馬は帰化人の魂を見、白州は日本文化の美を見いだした。

阿育王とは、アショカ王、、

アショカ王は八万四千の仏舎利搭を建立した。

その内の一つが、この地に飛来した、という。
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拝観者は誰もいなかった。

三重の石搭を守るかのように多くの石仏があった。

初夏の澄み切った青空を見上げていたら、

鶯の鳴き声が、ほんの耳元で聞こえてきた。

古代人の、素朴な祈りの声にも

思えて、おもわず周囲を見回した、、、、、、、、。

参考文献 
 「万葉の人びと」犬養 孝著(新潮社文庫)
 「歴史を紀行する」司馬遼太郎著(文春文庫)
 「かくれ里」白州正子著(講談社文芸文庫)
 「近江山河抄」白州正子著(講談社文芸文庫)

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